TOP 98 ロボスタ 2026年7月1日

ソフトバンク、ソニー、NEC、ホンダらが出資する「Noetra」が始動:フィジカルAI向け国産マルチモーダル基盤モデルを開発

なぜ重要か

日本の主要企業と政府が連携し、フィジカルAIの国産基盤モデル開発に巨額投資。日本のAI競争力強化と産業変革の鍵となる。

要約

ソフトバンクグループ、ソニー、NEC、ホンダなど国内主要企業が出資する「Noetra」が事業を開始し、産業技術総合研究所と共同でフィジカルAI向け国産マルチモーダル基盤モデルの開発に着手しました。経済産業省も初年度約3873億円を支援し、日本のAIロボットおよびフィジカルAI分野の競争力強化を目指します。

要点

  • Noetraが国産AI開発に着手
  • ソフトバンク・ソニー・NEC・ホンダが出資
  • 経産省が3873億円を支援
  • フィジカルAI向けマルチモーダル基盤モデル
  • 産総研と連携し競争力強化

詳細解説

近年、AI技術、特にロボティクスとフィジカルAI分野における国際競争が激化しており、各国が自国の技術基盤強化に注力しています。このような背景のもと、日本はAI分野での国家的な競争力確保を目指し、産官学連携による大規模プロジェクトを推進しています。

2026年7月1日、Noetraは事業を開始し、産業技術総合研究所と共にフィジカルAI向け国産マルチモーダル基盤モデルの研究開発に着手しました。このプロジェクトには、ソフトバンクグループ、ソニー、NEC、ホンダといった国内を代表する企業が主要出資者として参画しています。具体的には、AIロボットやスマートファクトリー、自動運転などのフィジカルAI応用を見据え、視覚、聴覚、触覚といった複数のモダリティを統合的に理解し、実世界とインタラクションできる基盤モデルの構築を目指します。経済産業省は、この重要な取り組みに対し、初年度だけで約3873億円という巨額の支援を表明しており、国家戦略としての強い意志を示しています。

技術的な意義としては、単一の企業や研究機関では達成困難な大規模なデータセットと計算資源を結集し、日本独自の強みであるハードウェア技術と融合させることで、世界のフィジカルAI開発をリードする可能性を秘めています。特に、高品質な国産データの活用や、日本特有のユースケースに最適化されたモデル開発が期待されます。また、マルチモーダル基盤モデルは、多様な環境下でのロバストなAIシステム実現に不可欠であり、ロボットがより複雑なタスクを自律的に遂行するためのブレイクスルーとなるでしょう。

社会・産業への影響は甚大です。開発者にとっては、高性能な国産基盤モデルを自由に利用できる環境が整備され、イノベーションが加速します。企業は、製造業における自動化、物流の効率化、介護ロボットの高度化など、多岐にわたる分野で競争力を高めることができます。エンドユーザーにとっては、より安全で高機能なAIロボットやサービスが普及し、生活の質の向上に寄与することが期待されます。この取り組みは、日本の基幹産業を活性化し、新たな雇用創出にも繋がるでしょう。

今後の展望としては、Noetraが開発する基盤モデルが、国際的な標準となり、日本のAI技術が世界市場で存在感を示すことが期待されます。将来的には、この基盤モデルをオープンソース化する可能性も視野に入れ、国内外のAIコミュニティとの連携を深めることで、エコシステム全体の発展に貢献する可能性があります。引き続き、開発の進捗と具体的な応用事例に注目が集まります。

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